植物療法士であり、日本初のジェモスクールの理事も務める盛山愛佳さん。
最近では、まさに2018年の12月22日に、日本に自生する植物から作った9種類のジェモレメディ
「フルーハミング」和ジェモの一般販売が開始したばかり。
母親でもあり、GAJ日本ジェモセラピー協会理事の盛山葉子さんと今日ここまで、代表の秘書として駆け抜けた日々をふり返りつつ、2018年が愛佳さんにとってどんな1年だったのかをふり返っていただきました。
2018年はとにかく「ジェモセラピー」を外に伝えることの多かった1年でした
── 2018年をふり返ってみて、改めてどんな1年でしたか?
愛佳:あっという間でした。日々の予定に追われる、スケジュールに追われる一年だった気がします。
去年まではジェモセラピーに興味がある方を対象に講座や体験会などを開催していましたが、今年はもっと広く一般の方にも知っていただこうと、土日を使ってさまざまイベントにも出展しました。
たとえば、総合健康学フェスタ2018、オーガニックライフスタイルEXPO、雑誌「セラピスト」主催のアロマ&ハーブEXPO2018、などなど。
そのほかにもフラワーエッセンスで有名な、ネイチャーワールド株式会社さんで30~40名の前でお話をさせていただく機会もいただき、ジェモセラピーの取り扱いもスタートしました。
どんな1年でしたかと聞かれても、あっという間だった! というのが率直な感想です(笑)
── 手応えとしてはいかがだったでしょうか?
愛佳:ここ1~2ヵ月の中でジェモセラピーを知ってる人も増えてきたかな、という印象はあります。でもそれ以上に、ジェモセラピーについて何も知らない人に伝えるっていう活動は本当に勉強になることばかりでした。
私たちにとってはもう当たり前すぎて見逃してしまうことを、たくさんキャッチできたんじゃないかなと思います。
たとえば、アロマやフラワーエッセンス、ホメオパシーとのちがいは何かということにも質問されて初めて意識できたというか。
そのおかげもあって、ホームページにもそれらの説明をするページを作るキッカケにもなりました。
プライベートの2018年をふり返る
── 愛佳さんは本当にいつもニコニコしている明るい印象があります。かなりお忙しい印象がありますが、プライベートではどのような1年でしたか?
愛佳:自分ではきづいていなかったのですが、1才の子育てをしながら夜の授乳もまだあるので、娘と21:00時くらいに寝てしまうこともあります。
朝、娘を保育園に送ってから仕事がスタート。お迎えもあるので、17:00 には仕事を切り上げるようにしていますが、休みの日も常に仕事のことを考えていたり母と打ち合わせをしたりプライベートの時間があってもないようなものだったかもしれません。(笑)
娘も保育園に通う最初の2~3回は泣いちゃったりしたんですけれど、そのあとからはずっと楽しそうに行くので、いまはニコニコ手をふって「バイバ~イ!」って言って見送ってます。
同世代で子育てをしながら働いている女性たちは、本当にきびしい環境で働いているというのを見聞きします。
そう思うと私の場合は、土日の仕事の日は娘を知り合いに見てもらったり、スタッフに協力してもらって定時で上がらせてもらったりとありがたい環境です。
一児の子どもを育てながらの両立、時間を有効に使うことの難しさがあるなか、みなさんに助けてもらいながらここまでやってこれたことを感謝しています。
── 本当になんだか、幸せオーラ満載って感じですね!
愛佳:はい。でも、大変なこともあるんですよ(笑)。
何年も前の話ですが、うちの母がジェモセラピーに出会ってから日本へ輸入できるまでもけっこう大変で。
許可申請を取って販売する際にも、ブレンドされているエッセンスの中には医薬品扱いの部位もあったりして、それを輸入した時に、植物は同じだけど部位を変えないとダメとか、日本バージョンにいろいろと変更をしていきました。
── その一連の取り組みの中で、愛佳さんが主に受け持った仕事は何だったんですか?
愛佳:それが、翻訳資料から日本人向けの資料作成したり、フランスとのやりとりや打ち合わせだったんです。まだジェモセラピーが日本に入ってきていなかった頃だったので、文献とか資料が全部英語なんです。
現地の植物療法士の先生から直接「ジェモセラピー」を学んだ時も、お相手がフランス人の方の場合には通訳の人を入れるんですが、やっぱりそこにも言語のカベがあります。
例えば、ジェモの心へのセラピー効果で「人生を両腕でがばっと抱きしめる」、みたいな慣用句のような表現があるんですけれど、つまりそれってどういう意味ですか? みたいな(笑)
一時期は英語にくわしいスタッフさんがいたので助かったんですが、今年の年始にそのスタッフさんが辞めてしまって、また海外とのやりとりを担当するのが私になりました。言語のカベにはなかなか慣れませんね…。
代表であり、母親でもある盛山葉子さんとの関係性
── お母様とのエピソードで、2018年に印象的だったものはございますか?
愛佳:母とのエピソードは、もう数えきれないくらいありますよ(笑) 今年に限っていうなら、1月の名古屋出張がとても印象的に残ってます。
まだ娘も1歳になる前だったので、私は仕事というよりもほんの付添いで一緒に名古屋へ行ったんですね。
そうして現地についたらいきなり「やっぱり手伝ってほしい!」っていうことになりまして(笑) もう現地に着いちゃってるんですよ? もうそこから急いで子どもを預けられる場所を探して、そしたらたまたま名古屋駅の中に預けられそうな保育園があって安心しましたけど。
── 無茶振りがすごいですね!
愛佳:昔からそうなので全然なんとも思わないですけどね(笑)
でも私も母も、ジェモと出会ってからはこういう奇跡のタイミングでどうにかなることが増えて、本当に不思議な感覚です。
なので無茶振りされても「おお!! なるほどーー! じゃあ預け先調べるねー!」っていうノリでやってます(笑)
ちなみに母はその日の名古屋出張がキッカケになって、それからは頻繁に月1とか2ヶ月に1回とかのペースで出張するようになりました。ふわ~っとした感じの人なんですけれど、行動はすごいです。これもジェモに出会ってから、本当に人が変わったような変化です。
私も高校生の頃はニキビとかもひどく、生理痛もつらかったんですが、ジェモを飲み始めてからすごくラクになったんですよ。やっぱりジェモはすごい!(笑)
今後の活動の展望について
── これから2019年を迎えるわけですが、抱負というか、目標みたいなものはありますか?
愛佳:私、あまり目標とかを立てるタイプではないんですよね(苦笑)。
ただ自分個人としては、ジェモで体調が変わり、妊娠出産でも大きく助けられたこともあり、同じように体調で悩んでいる方には伝えていきたいと思っています。
そういうのを伝えてくれるセラピストさんの育成活動も広げていきたいので、目標というより、もう日常生活の一部ですね。
── 妊娠中のことは、ジェモセラピストアンケートにも書かれていましたね。
愛佳:はい!そのあとの出産もほんとに色々あったんです!
正期産ではあったのですが、実は娘が体重が小さかったため9ヶ月で転院させられまして。
緊急入院で、陣痛促進剤か、帝王切開での出産を言われていました。でも私はそれを避けたいなって思っていたんですね。
なので入院してからすぐに出産時に強壮作用のあるラズベリーのジェモを飲み続け、
「促進剤の前に産まれてきてね」と娘に話しかけました。
そうしたら、陣痛促進剤の予定時刻の2分前にほんとに安産で産まれてきてくれたんです。
出産した時のお医者様も、前日までは陣痛の感覚もそこまでせまくなかったのに突然産まれたり、産後直後も子宮のもどりもとても早く、ほんとに驚かれました。
娘にもジェモにもほんとに助けられたと思ってます。
そしてその後も貧血の数値が高かったため少し入院期間が延びそうだったのですが、貧血のジェモをとり、通常の期間で退院することができました。
── 個人のレベルを超えた、大きな視点で何か展望などはございますか?
愛佳:すごく大きなところでいうと、「植物療法」って身体に働きかける良いものではあるけれど、効果効能を謳うことができないのはもどかしいですね。
フランスでいろいろな自然療法と併用して予防だけでなく治療的に使われているように、同じ植物療法でとても相性もいいので、アロマやフラワーエッセンスなどと合わせて使っていただき、効果効能を高めてほしい。興味ある人がみんなが使えたらといいなと思っています。
そしてもうひとつ。
実は業界的に「植物の大量伐採」も問題になっているんですね。治療で使われるぐらい良いものだけど、それゆえに世界的に乱用がすごくある。
私たちが契約しているエルビオリス社のジェモは、春とかの季節にカトリーヌさんたちが友達を呼んでワイワイ、好きな人たちと笑顔と一緒に採取するっていうことをしているんです。
あ、カトリーヌさんって、エルビオリス社の「摘み手」の方で、保護活動とかもしている人なんです。
“フランス山脈周辺で、過去何年にも渡り研究を進め、最高品質のジェモエッセンスを提供できるように努めています。これらの野生の薬用植物は、汚染源より遥か離れた保護区域にて採取されています“
盛山愛佳の想い
愛佳:エルビオリス社のジェモは、特に「手摘み」にこだわりがあるので、数に限りがあります。
ですが、それであっても大切なのは、少しのつぼみをとって、その木を来年、再来年も活かすということ。
そういった地球環境への配慮がされていることから、フランスの薬局ではアロマからジェモに切り替えられているとも聞いています。
私たちも今後は、フランスの方々を見習って、ジェモを保護活動に生かしていこうと考えています。
それと、まだまだジェモセラピーを知らない人も多いので、オーガニックを扱う店頭でも置いてもらえたら嬉しいなというのと、より必要な方に届けられるようにしたいなという願いもあります。
そのためにも今後は、もう少し手軽に受けられる講座なども用意して、一般の方にも広く知っていただけるように頑張っていきたいですね。
盛山愛佳。植物療法士。代表理事の秘書。日本初のジェモセラピースクールの理事。日本ジェモセラピーカレッジでは上級講座(メディカルマスター・ジェモセラピスト講座、エラボリスト講座)を担当。
スクールはフランスのHerbiolys社と提携。製品は全ての工程で無農薬・有機栽培で育てられた植物を使用。フランス政府の厳しい基準をクリアしたABマークの認可を受けている。
2018年12月22日(土)に、日本に自生する植物から作った9種類のジェモレメディ、「フルーハミング」和ジェモの一般販売を開始。